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パーキンソン病を詳しく紹介|レボドパの作用機序や副作用も徹底解説

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パーキンソン病を詳しく紹介|レボドパの作用機序や副作用も徹底解説

「パーキンソン病ってどんな病気なの?」
「レボドパの副作用にはどんな症状がある?」
このような疑問を持っている人は少なくないのではないでしょうか?

本記事ではパーキンソン病について、発症するメカニズムや症状などを詳しく紹介します。
パーキンソン病の治療薬であるレボドパの、作用機序や副作用についても徹底解説。

本記事を読めば、パーキンソン病やレボドパについて理解を深められます。
興味がある人はぜひ最後までご覧ください。

パーキンソン病とは?

パーキンソン病を一言で表すと、スムーズに身体を動かせなくなる疾患です。
以下の観点から解説していきます。

  • 疫学
  • 発症するメカニズム
  • 四大症状
  • その他の症状
  • 経過
  • 治療薬

それぞれについて見ていきましょう。

疫学

パーキンソン病の患者数は、人口10万人あたり100~150人と推定されています。
中高年期以降の発症が多く、65歳頃からの有病率が特に高いです。
今後、社会の高齢化が進むにつれて、ますます患者数が増えていくと考えられています。

発症するメカニズム

私たちの様々な運動は、脳内の「淡蒼球内節」という場所からブレーキをかけられています。
このブレーキは本来かなり強いのですが、脳内の「線条体」という場所が淡蒼球内節を抑制しているため、ブレーキの力が適度に抑えられています。
そして、線条体が淡蒼球内節を抑制するためには、中脳の「黒質」という場所で産生される「ドパミン」という神経伝達物質が必要です。

しかし、パーキンソン病の患者さんでは、中脳黒質が変性することでドパミンが欠乏しています。
そして、ドパミンが欠乏すると線条体が淡蒼球内節を抑制できません。
その結果、淡蒼球内節のブレーキ機能が適度に抑えられないため、身体をスムーズに動かせなくなるのです。

それでは、実際にどのような症状が生じるのか見ていきましょう。

四大症状:①安静時振戦

安静時振戦とは、安静にしている時に手や足が震え、動くと震えがとまる症状です。
振戦の速さは約4~6回/秒であり、規則正しい震えが起こります。
片側の手→同側の足→反対側の手→足というように、N字型に症状がみられる場合が多いです。

四大症状:②無動

無動とは、動作が乏しくなったりゆっくりになったりする症状です。
具体的な症状としては以下がみられます。

  • 仮面様顔貌(無表情になり一点を見つめる)
  • 声が小さくなる
  • 動作の開始に時間がかかる
  • 小字症(書き進めるにつれて字が小さくなっていく)

なお、これらの症状が軽度にみられる場合を寡動と言います。

四大症状:③筋強剛(固縮)

筋強剛とは、筋肉の収縮と弛緩のバランスが取れなくなる症状です。
他の人が患者さんの関節を動かそうとした際に、強い抵抗がみられます。

鉛管現象 最後まで一定の抵抗がみられる
歯車現象 断続的な抵抗がみられる

四大症状:④姿勢保持障害

姿勢保持障害とは、倒れかけた時に姿勢を立て直す機能が障害される症状です。
患者さんを後方に少し押すと、そのまま後ろに倒れてしまったり、後に小刻みに歩き出したりします。
姿勢保持障害に対応するために、首を前方に突き出して上半身が前かがみになり、前傾姿勢をとるのが特徴的です。

その他の症状

パーキンソン病では四大症状以外にも、以下のような症状がみられます。

歩行障害 ・すくみ足(足を前に出せない)
・小刻み歩行(床をするように小刻みに歩く)
・加速歩行(一旦歩き始めると加速して止まれない)
自律神経症状 ・便秘
・切迫性尿失禁
・起立性低血圧
・脂漏性皮膚炎(顔が油っぽくなる、目やにが出やすくなる)
精神症状 ・抑うつ
・認知症
・睡眠障害

経過

パーキンソン病における典型的な経過は以下の通りです。

発症 片側に運動症状がみられる(安静時振戦、筋強剛、無動・寡動、歩行障害など)
便秘や抑うつが先にみられる場合も
数ヵ月~数年 両側に運動症状がみられる
5~10年 姿勢保持障害、歩行障害、構音障害、嚥下障害、不眠、抑うつ、起立性低血圧など
15年以上 運動不能や認知症などにより、寝たきりとなる
全身の衰弱により、尿路感染症や肺炎を合併しやすい

治療薬

パーキンソン病に対して、以下のような治療薬が用いられています。

  • ドパミン前駆物質(レボドパ)+ドパ脱炭酸酵素阻害薬(DCI)
  • ドパミンアゴニスト
  • COMT阻害薬
  • MAO-B阻害薬
  • 抗コリン薬
  • ドパミン遊離促進薬
  • レボドパ賦活薬
  • ノルアドレナリン前駆物質
  • アデノシン受容体拮抗薬

以上のうち、最も効果を期待できるのがレボドパ+DCIです。
ここからは、レボドパ+DCIについて詳しく見ていきましょう。

レボドパ+DCIとは?

パーキンソン病を発症するメカニズムの見出しでも解説した通り、ドパミンの欠乏が原因となっています。
そこで、ドパミンを補充する目的で投与されるのが、ドパミンの前駆物質であるレボドパと、その作用を補助するDCIです。

ここで、ドパミンが足りないのならば、ドパミンそのものを投与すれば良いのではと考えられる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、脳には「血液脳関門」というバリアがあり、ドパミンは脳内へ入ることができないのです。
一方、前駆物質であるレボドパは血液脳関門を通過して、脳内へ入ることができます。
そのため、ドパミンそのものではなくレボドパが使用されるのです。

そんなレボドパにも、全身の末梢血管を循環中に代謝され、ドパミンに変化しやすいという弱点があります。
レボドパを代謝しているのは、「ドパ脱炭酸酵素(DDC)」という物質です。
ドパミンに変化してしまうと、前述の通り脳内で働くことができません。

そこで用いられているのが、ドパ脱炭酸酵素を阻害して、レボドパがドパミンへと代謝されるのを防ぐDCIです。
この作用により、レボドパの状態で脳に到達して血液脳関門を通過できるので、パーキンソン病に対して効果を発揮できます。

レボドパの副作用

パーキンソン病に対して高い治療効果を持つレボドパですが、様々な副作用が報告されています。
代表的なものは以下の通りです。

ドパミンの過剰が原因となる副作用 ・消化器症状
・不随意運動(ジスキネジア)
・精神症状
・循環器症状
長期服用が原因となる副作用 ・wearing off現象
・on-off現象
急な中断や脱水が原因となる副作用 悪性症候群

それぞれについて見ていきましょう。

消化器症状

レボドパが末梢循環でドパミンに代謝され、脳の延髄にある「化学受容器引き金帯(CTZ)」を刺激することにより起こります。
具体的な症状は悪心や嘔吐、食欲不振などです。
主な対策として、食事の直後に服薬する、食事の前に制吐薬(ドンペリドンなど)を服用するなどが行われます。

不随意運動(ジスキネジア)

ジスキネジアとは、自分の意思ではなく身体が勝手に動いてしまう症状です。
具体的な症状として以下が挙げられますが、個人差がみられます。

四肢 ・首を振る
・手首・腕・足首がくねくね動く
・テーブルを叩く
・靴を投げ出す
若年者に多い
口部 ・咀嚼に似た運動
・口すぼめと開口を繰り返す
・舌を出したり舌打ちしたりする
・顔をしかめる
高齢者に多い

気にならない程度の症状であれば、ジスキネジアは放置しても問題ありません。
日常生活に影響が出ている場合は、レボドパを減量したり、一回の投与量を減らして投与回数を増やしたりします。

精神症状

レボドパの服用により、以下のような精神症状がみられる場合もあります。

  • 幻視(小動物や虫など)
  • せん妄
  • 見当識障害

対策としてはレボドパの減量が行われます。

循環器症状

レボドパから代謝されたドパミンが心臓にある「ドパミン受容体」を刺激すると、以下のような循環器症状がみられます。

  • 動悸
  • 不整脈
  • 起立性低血圧

起立性低血圧に対して、低血圧の治療薬を併用する場合もあります。

wearing off現象

wearing off現象とは、レボドパの有効時間が約1~2時間まで短くなり、次に服用するまで症状が悪化してしまう現象です。
レボドパの服用を開始してから、数年後にみられ始めるケースが多いです。
原因として、中脳黒質の変性が進行することによる、ドパミン貯蔵能力の低下が考えられています。

主な対策として、レボドパを分割投与したり、他のパーキンソン病治療薬を追加したりします。
ただし、新たにジスキネジアが出現するなどの副作用には十分注意が必要です。

on-off現象

on-off現象とは、レボドパを内服した時間に関係なく、症状が急に良くなったり悪くなったりする現象です。
稀な現象であり、起こるメカニズムは十分には解明されていません。
確実な対策方法もわかっていませんが、レボドパを分割投与したり、他のパーキンソン病治療薬を用いたりします。

悪性症候群

悪性症候群とは、レボドパの急な中断・抗精神病薬の投与・脱水などが原因となる症状です。
具体的な症状として以下が挙げられます。

高熱 40℃以上
精神症状 意識障害、昏迷
自律神経症状 発汗、よだれ、頻脈
パーキンソン症状 筋強剛、振戦

治療としては以下が行われます。

  • レボドパの投与再開 or 抗精神病薬の投与中止
  • 輸液
  • ダントロレンの投与
  • 身体の冷却

治療の遅れが命に関わる場合もあるため、早期の治療開始が求められます。

まとめ:レボドパでパーキンソン病を治療しよう

パーキンソン病とは、ドパミンの欠乏により身体をスムーズに動かせなくなる疾患です。
四大症状として、安静時振戦・無動・筋強剛・姿勢保持障害が挙げられます。

パーキンソン病に対する治療薬として、最も効果が高いのがレボドパ+DCIです。
様々な副作用に気をつけながら、レボドパでパーキンソン病を治療しましょう。

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