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プロスタグランジン製剤のサイトテックは何の薬?副作用とロキソニンとの併用について

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プロスタグランジン製剤のサイトテックは何の薬?副作用とロキソニンとの併用について

NSAIDsとも呼ばれる非ステロイド性消炎鎮痛薬は、痛みや炎症を和らげて熱を下げる作用がある薬剤ですが、副作用として胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの消化器症状が現れる可能性があります。
特に関節リウマチの痛みのコントロールで非ステロイド性消炎鎮痛薬を使用する時には長期服用となり、さらに胃潰瘍や十二指腸潰瘍を引き起こすリスクが高まります。

今回は、この非ステロイド性消炎鎮痛薬の長期服用における胃潰瘍や十二指腸潰瘍の治療に用いられるプロスタグランジン製剤のサイトテックについて解説していきます。
正しく服用し、サイトテックの副作用リスクを軽減するためにも、薬剤に関する知識を深めていきましょう。

プロスタグランジン製剤のサイトテックとは

プロスタグランジン製剤に分類されるサイトテックには、有効成分ミソプロストールを配合したサイトテック錠100とサイトテック錠200という商品があります。
これらは先発医薬品であり、後発品の販売はありません。
また、様々な種類の胃腸薬が市販されていますが、サイトテックと同成分の市販薬はありません。

ここではサイトテックの効果や副作用といった基本的情報について解説していきます。

サイトテックの効果

胃潰瘍の治療に使用する薬剤には様々な商品がありますが、攻撃因子抑制剤と防御因子増強薬の2種類に大きく分類されます。

攻撃因子抑制剤は胃酸分泌を抑えることで胃を守る薬剤のことで、プロトンポンプ阻害薬やH2受容体拮抗薬、選択的ムスカリン受容体拮抗薬、抗コリン薬などの薬剤があります。
一方の防御因子増強薬は胃の粘膜を保護したり、胃の血流を促進させたりする薬剤のことで、粘膜抵抗強化薬、粘液産生・分泌促進薬、胃粘膜微小循環改善薬、そしてプロスタグランジン製剤があります。

防御因子増強薬に分類されるプロスタグランジン製剤のサイトテックは、非ステロイド性消炎鎮痛薬の長期服用における胃潰瘍や十二指腸潰瘍の治療に使用される胃腸薬です。
非ステロイド性消炎鎮痛薬はプロスタグランジンという炎症を起こす物質を作り出す働きを抑えて炎症や痛みを軽減させる薬剤ですが、プロスタグランジンは胃や十二指腸の粘膜を保護する働きに影響を与える物質でもあるため、プロスタグランジンが減少することで胃潰瘍や十二指腸潰瘍といった症状が起きやすくなります。
このような非ステロイド性消炎鎮痛薬によって発症する胃潰瘍や十二指腸潰瘍の治療に使用されるのが、プロスタグランジン製剤のサイトテックなのです。

サイトテックは胃腸薬の1つとされている薬剤ですが、適応は非ステロイド性消炎鎮痛薬の長期服用によって発症する胃潰瘍や十二指腸潰瘍のみです。
それ以外の胃潰瘍や十二指腸潰瘍には使用できない点には注意が必要となります。

サイトテックの用法用量

サイトテックは、ミソプロストールに換算して通常成人は1回200μgを1日4回、朝・昼・夕食後と就寝前に服用するのが基本です。

非ステロイド性消炎鎮痛薬は胃や十二指腸に潰瘍がある方への投与は禁忌ですが、サイトテックと併用する場合においては使用することが可能となります。
そのため、サイトテックはロキソニンやイブプロフェンなどの非ステロイド消炎鎮痛薬と併用して処方されることもあります。

サイトテックの副作用

サイトテックの副作用には下痢や吐き気、腹痛といった消化器症状、かゆみや発疹などの皮膚症状に加えて、生理痛や生理不順、子宮痙攣などがあり、妊婦が服用すると子宮収縮によって流産してしまう恐れがあります。
北米では子宮収縮作用を持つサイトテックを中絶薬として処方することがあるほどなので、妊娠中や妊娠する可能性がある時には使用しないでください。

また、重篤な副作用としてアナフィラキシーの報告もあります。
呼吸困難や震えなどの初期症状が現れた場合には、速やかに医療機関を受診しましょう。

サイトテックの禁忌

サイトテックは過敏症がある方と妊婦・妊娠の可能性がある方の使用は禁忌であり、高齢者も副作用のリスクが高いことから慎重投与の必要があります。
それに加えて、肝機能や脳血管に障害がある方、冠動脈疾患がある方、授乳婦、小児までの子どもも注意して使用しなければなりません。

また、サイトテックを分娩誘発や分娩後の子宮収縮、弛緩出血の止血などを目的に使用したという報告もありますが、これらは適応外使用です。
新生児にも悪影響を与える危険性があるため、絶対に適応外での使用はしないでください。

他の薬剤との飲み合わせについては、マグネシウムを含む薬剤と併用すると下痢を引き起こしやすくなるので注意しましょう。

サイトテック販売中止の理由

サイトテック錠100とサイトテック錠200は元々科研製薬で販売していた薬剤でしたが、2017年3月にファイザーへと販売移管されました。
そのため、科研製薬のサイトテックは販売中止となりましたが、現在はファイザーにて販売が継続しています。

プロスタグランジン製剤だけに頼らない胃腸を守る生活

非ステロイド性消炎鎮痛薬や風邪薬に含まれている成分の中には、症状を和らげるために炎症のもととなるプロスタグランジンの生成を抑制する作用を持つ薬剤があります。
しかし、プロスタグランジンには胃粘膜の血流をよくしたり、細胞を修復したりする働きもあるため、プロスタグランジンの生成抑制によって胃粘膜による防御力が低下し、胃酸の影響を受けて胃潰瘍や十二指腸潰瘍を引き起こしてしまうリスクが高まります。

このような時に処方されるのがプロスタグランジン製剤のサイトテックですが、胃腸を健やかに保つためには薬剤を正しく服用することに加えて、胃腸を守る生活を送ることも重要です。
ここでは胃腸を守るために気を付けたいことを解説していきます。

薬の種類を変える

痛みや炎症を抑える目的で非ステロイド性消炎鎮痛薬を使用している場合は、他の薬剤に変更できないか検討しましょう。
医師から処方された薬剤については、勝手に服用中止せず、医師や薬剤師に症状の相談をしましょう。

市販薬の非ステロイド性消炎鎮痛薬を使用している場合には、同じような効果を持つカロナールなどの非ステロイド性消炎鎮痛薬ではないアセトアミノフェンが、代替薬として選択されることが多いです。
ただし、非ステロイド性消炎鎮痛薬とアセトアミノフェンの適応は少し異なるため、自分の症状に合っているかを確認してから変更しましょう。
また、薬剤を変える時には副作用や禁忌、飲み合わせには十分注意してください。

胃に優しい食事を心掛ける

胃腸に症状がある時はもちろん、潰瘍などの病気を予防するためには胃腸に直接影響を与える食事に気を配ることが大切です。
ファーストフードや揚げ物などの脂っこい食べ物や、スパイスを豊富に使用した刺激の強い食べ物といった胃に負担がかかる食事は避けましょう。
さらに長時間胃酸を分泌させる暴飲暴食もやめてください。

胃を守るためには、消化の良いおかゆやうどん、食物繊維の少ない大根やキャベツ、じゃがいも、バナナ、リンゴといった野菜・果物、脂身が少ない鶏むね肉や白身魚、植物性タンパク質の豆腐や納豆などがおすすめです。
飲み物についても、胃に刺激を与えるカフェインやアルコール飲料、冷たい飲み物や熱すぎる飲み物は避け、常温~50℃程度の温度のものを選ぶようにしましょう。

また、よく?むことも胃腸の負担を減らします。
日頃から腹八分目を心掛けて、よく?みながら食べるようにしましょう。

禁煙する

タバコは百害あって一利なしと言われますが、胃潰瘍にも悪影響を及ぼします。
タバコに含まれるニコチンは胃の血流を滞らせて胃粘膜の防御機能を低下させるうえに、胃酸の分泌を促す作用があるため、喫煙者は非喫煙者に比べて胃潰瘍を引き起こすリスクが2~4倍以上高いとされています。

胃潰瘍は再発しやすい病気と言われており、喫煙を続けると再発のリスクも上昇します。
この機会に禁煙を始めて、健康な生活を目指していきましょう。

ストレスを軽減し規則正しい生活を送る

胃腸の機能と自律神経は大きく関わっており、自律神経が乱れると胃粘膜が薄くなったり、胃酸を過剰に分泌したりして、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を引き起こしてしまいます。
そのため、ストレスを軽減して規則正しい生活を送ることは自律神経を整えて、胃腸の機能を正常に保つために大切です。

ウォーキングやヨガなどの適度な運動や、没頭できる趣味の時間は心の健康を守るうえで重要であり、ストレス軽減や解消につながります。
また、身体に疲労が溜まると心にも悪影響を与えます。
湯船に浸かってリフレッシュしたり、睡眠時間をしっかり確保したりして、日々疲れを溜めないよう配慮していきましょう。

プロスタグランジン製剤のサイトテックは非ステロイド性消炎鎮痛薬が原因の胃・十二指腸潰瘍の治療薬

プロスタグランジン製剤のサイトテックは、非ステロイド性消炎鎮痛薬の長期服用における胃潰瘍や十二指腸潰瘍を適応とする胃腸薬です。
有効成分ミソプロストールを配合したサイトテックには、サイトテック錠100とサイトテック錠200の2種類の商品があり、ロキソニンなどの非ステロイド性消炎鎮痛薬と併用することもあります。

副作用は消化器症状や皮膚症状に加えて、子宮収縮作用があるため、妊婦が服用すると流産を引き起こす危険性があります。
このことから、妊婦の使用は禁忌とされています。

胃潰瘍や十二指腸潰瘍を予防するためには、胃に優しい食事やストレスを溜めない規則正しい生活を心掛けることが大切です。
場合によっては非ステロイド性消炎鎮痛薬ではない解熱鎮痛薬への変更も検討する必要があるかもしれません。
お薬ネットでも様々な種類の解熱鎮痛薬を取り扱っていますので、お困りの際はご相談ください。

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