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3種混合ワクチン・4種混合ワクチン・5種混合ワクチンを徹底解説|予防できる疾患も紹介

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3種混合ワクチン・4種混合ワクチン・5種混合ワクチンを徹底解説|予防できる疾患も紹介

「ワクチンにはどんな種類があるの?」 「3種混合ワクチン・4種混合ワクチン・5種混合ワクチンで予防できる感染症は?」 このような疑問を持っている人は少なくないのではないでしょうか。

本記事では、ワクチン接種により獲得できる免疫システムやワクチンの分類について徹底解説。 さらに、3種混合ワクチン・4種混合ワクチン・5種混合ワクチンで予防できる主な疾患についても紹介します。

本記事を読めば、3種混合ワクチン・4種混合ワクチン・5種混合ワクチンについて理解を深められます。 興味がある人はぜひ最後までご覧ください。

液性免疫と細胞性免疫の違い

病原体に対するワクチンを接種すると獲得免疫を得られます。 獲得免疫は、関わる免疫細胞の種類や働きに応じて、液性免疫細胞性免疫の2つに分類されます。

免疫の種類 主に関与する細胞 免疫システムの主な流れ
液性免疫 ・B細胞
・食細胞
①病原体が身体に侵入する
②病原体に特異的なB細胞が増殖する
③増殖したB細胞が抗体を産生する
④抗体が病原体に結合し食細胞の働きを促進する
⑤食細胞が病原体を取り込んで排除する
細胞性免疫 ・CD4陽性T細胞
・CD8陽性T細胞
・Th1細胞
・細胞障害性T細胞
①病原体が身体に侵入する
②病原体に特異的なCD4陽性T細胞が反応しTh1細胞へと変化する
③Th1細胞が「サイトカイン」を放出する
④サイトカインの作用により「CD8陽性T細胞→細胞障害性T細胞」の変化が進む
⑤細胞障害性T細胞が病原体に感染した細胞を破壊する

4種類のワクチン

ワクチンは、接種する病原体の違いから、以下の4タイプに分類されます。

種類 生ワクチン 不活化ワクチン トキソイド mRANワクチン
概要 病原体の病原性を弱めたもの 病原体を殺菌・不活化したもの 細菌の外毒素を無毒化したもの 病原体の遺伝情報の一部
感染性 あり なし なし なし
獲得する免疫 液性免疫+細胞性免疫 液性免疫 液性免疫 液性免疫+細胞性免疫
対象となる疾患・病原体 ・麻疹
・風疹
・結核
・水痘
・黄熱
・流行性耳下腺炎
・ロタウイルス感染症
・百日咳
・肺炎球菌
・日本脳炎
・ポリオ
・インフルエンザ菌血清型b(Hib)
・ヒトパピローマウイルス(HPV)
・インフルエンザウイルス
・A型肝炎
・B型肝炎
・狂犬病
・髄膜炎菌
・RSウイルス
・ジフテリア
・破傷風
・SARS-CoV-2
利点 獲得免疫が長期間続く 安全性が高い 安全性が高い (理論上は)安全性が高い
欠点 感染症を発症するなどのリスクがあり、免疫不全患者や妊婦は接種できない 獲得免疫の持続期間が短いため追加接種が必要 新型コロナウイルス感染症の流行により開発されたワクチンであり、長期的な安全性が確実とは言えない

勧奨接種と任意接種の違い

予防接種法で定められたワクチンを勧奨接種、それ以外のワクチンを任意接種と呼びます。 勧奨接種は基本的に受ける必要がありますが、任意接種はあくまで自己判断のワクチンであり、自費での接種です。 ※一部の自治体では助成制度が設けられている場合もあります。

勧奨接種は、受けるタイミングがスケジューリングされている定期接種と、感染症の蔓延防止を目的として、緊急的に実施される臨時接種に分類されます。 定期接種はさらに、集団予防を目的としたA類疾病と個人予防を目的としたB類疾病に分けられます。

それぞれに該当する主な疾患・病原体は以下の通りです。

分類 勧奨接種 任意接種
定期接種 臨時接種
A類疾病 B類疾病
対象となる主な疾患/病原体 ・ジフテリア
・百日咳
・破傷風
・ポリオ
・水痘
・麻疹
・風疹
・日本脳炎
・結核
・Hib感染症
・肺炎球菌
・B型肝炎
・インフルエンザ
・肺炎球菌(高齢者感染予防)
・新型インフルエンザ ・ロタウイルス
・流行性耳下腺炎
・A型肝炎
・髄膜炎菌

3種混合ワクチンとは?

3種混合ワクチンとは、その名の通り3種類の疾患を予防できるワクチンです。 具体的には、ジフテリア・百日咳・破傷風の3種類が含まれており、頭文字を取って「DPワクチン」とも呼ばれています。

しかし、現在3種混合ワクチンの使用はあまり一般的ではありません。 なぜなら、3種混合ワクチンに新たな疾患を加えた、4種混合ワクチンや5種混合ワクチンが開発されたためです。 次は、これらの混合ワクチンについて見ていきましょう。

3種混合ワクチンと4種混合ワクチン・5種混合ワクチンの違い

!

現在、3種混合ワクチンに新たな疾患を追加した、4種混合ワクチンや5種混合ワクチンが広く接種されています。 それぞれのワクチンについて見ていきましょう。

4種混合ワクチン

4種混合ワクチンとは、3種混合ワクチンに不活化ポリオワクチンを混ぜたものです。 頭文字を取って、「DPT-IPV」とも呼ばれています。

4種混合ワクチンの接種スケジュールは、第1期と第2期に分けられています。 生後3?90ヵ月(通常3?12ヵ月)の第1期に3回接種し、その12?18ヵ月後の第2期に追加接種を1回行います。

5種混合ワクチン

5種混合ワクチンとは、4種混合ワクチンにHibワクチンを混ぜたものです。 2024年4月から開始された新しいワクチンであり、頭文字を取って「DPT-IPV-Hib」とも呼ばれています。

5種混合ワクチンの接種スケジュールも、第1期と第2期に分けられています。 生後2?7ヵ月の第1期に、20日以上の間隔を空けて3回接種し、その6?18ヵ月後の第2期に追加接種を1回行います。

3種混合ワクチン・4種混合ワクチン・5種混合ワクチンの注意点

3種混合ワクチン・4種混合ワクチン・5種混合ワクチンの接種後に起こる副反応として、頻度の高いものは以下の通りです。

  • 発熱
  • 接種部位の紅斑・硬結・腫脹

また、以下に該当する人はワクチンの接種が不可、もしくは慎重に接種する必要があります。

摂取を受けられない ・過去にワクチンの成分によるアナフィラキシー反応を起こしたことがある方
・発熱している方
・重篤な急性疾患に罹患中の方
慎重に接種する ・心臓/腎臓/肝臓/血液に関する疾患を抱えている方
・予防接種後2日以内に発熱やアレルギー症状があった方
・けいれんを起こしたことがある方
・免疫不全と診断されている方や近親者に先天性免疫不全症の患者さんがいる方
・3種混合ワクチン・4種混合ワクチン・5種混合ワクチンの成分によりアレルギーを起こす恐れがある方

3種混合ワクチン・4種混合ワクチン・5種混合ワクチンで予防できる疾患

3種混合ワクチン・4種混合ワクチン・5種混合ワクチンで予防できる疾患として、以下の5疾患を紹介します。

  • ジフテリア
  • 百日咳
  • 破傷風
  • 急性灰白髄炎(ポリオ)
  • インフルエンザ菌感染症(Hib)

それぞれについて見ていきましょう。

①ジフテリア

ジフテリアは、ジフテリア菌がのどや鼻に感染して起こる病気です。 のどに灰白色の膜ができ、息がしにくくなることがあります。

菌が出す毒素が心臓や神経にダメージを与え、命に関わるケースも少なくありません。 治療には抗菌薬と抗毒素を使います。

②百日咳

百日咳は百日咳菌による感染症で、特徴的な強い咳が長く続きます。 特に乳幼児では呼吸が止まることがあり、非常に危険です。

咳は何週間も続き、「ヒュー」という吸気音を伴うことがあります。 抗菌薬は初期には有効ですが、咳が出てからでは効果が限られます。

③破傷風

破傷風は、破傷風菌の毒素によって神経が侵される感染症です。 菌は土の中などに広く存在し、傷口から体内に入ります。

毒素が全身に回ると、筋肉が硬直し、けいれんや呼吸困難を引き起こします。 治療には抗毒素、抗菌薬、けいれんを抑える薬が使われます。

④急性灰白髄炎(ポリオ)

ポリオはポリオウイルスによって起こる感染症です。 多くの場合は症状が軽いか無症状で終わりますが、まれにウイルスが脊髄を攻撃し、手足の麻痺を引き起こします。

麻痺は一部の筋肉に限られることもありますが、重い場合は一生残る場合も。 ウイルスは口から入り、便と一緒に排出されるため、衛生状態が悪い地域で広がりやすいです。

⑤インフルエンザ菌感染症(Hib)

Hibは「インフルエンザ菌b型」による細菌感染症で、乳幼児に多く見られます。 髄膜炎や肺炎、喉頭蓋炎など重篤な病気を引き起こすことがあります。

進行が速く、早期治療が間に合わなければ命に関わる怖い疾患です。 くしゃみや咳で感染が広がり、抗菌薬で治療を行います。

まとめ:3種混合ワクチン・4種混合ワクチン・5種混合ワクチンで感染症を予防しよう

病原体に対するワクチンを接種すると、獲得免疫を得ることができます。 獲得免疫は関わる細胞の種類などから、液性免疫と細胞性免疫に分類されます。

3種混合ワクチンは、ジフテリア・百日咳・破傷風を予防できるワクチンです。 現在では、ポリオも予防できる4種混合ワクチンや、さらにHibも予防できる5種混合ワクチンが広く用いられています。

これらの病原体/疾患は、勧奨接種・定期接種のA類疾病に該当しています。 注意点に気を付けつつ、3種混合ワクチン・4種混合ワクチン・5種混合ワクチンで感染症を予防しましょう。

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